現場を歩き続けてきた鍼灸師
鍼灸院グロウの院長・坂本康裕さんの経歴には、往診専門で12年という時期がある。1985年から1996年頃にかけて鍼灸院や病院に勤めながら、患者のもとへ足を運ぶ往診の現場に立ち続けた。院に来られない人の体と向き合ってきた時間が、この治療院の土台の一部になっている。
出発点は高校時代の野球だ。腰を痛めて悩んでいたときに鍼灸で楽になり、同じ痛みを持つ人の役に立ちたいと京都の明治鍼灸短期大学へ進んだ。1984年に卒業してはり師・きゅう師の免許を取得。神戸の鍼灸院で経験を積んでから、長い臨床のキャリアを重ねてきた。
施術のあとに待つ歩行指導
鍼灸院グロウの施術は骨盤の歪みを取ることから始まるが、それで完結しない。その人の骨盤の状態に合わせた歩行指導が必ず続く。坂本さんは、歪みは歩き方に問題があって生まれると見ており、施術だけでは悪い歩行のクセがまた歪みを呼び戻すと考えている。
歩行の指導は、骨盤の状況を熟知していない者がやると危険を伴う——これが坂本さんの一貫した主張だ。ウォーキング教室が各所で増えるなか、あえてそう言い切るのは、開業25年で積み上げたキャリアと実績への自負があるからだろう。施術自体は関節を引っ張らず鳴らさず、静かな圧力だけで進むため痛みがない点も、この院の特徴になっている。
水素と保険施術という幅
鍼灸院グロウには鍼灸と骨盤の施術以外にも、いくつかの選択肢がある。水素ガス吸引は10分1,500円から用意され、坂本さんは全日本水素普及会の賛同者でもある。愛犬ドビーにまつわる水素の話題を院で発信するなど、水素への関わりは長い。
また症状によって毎日の施術が必要な人には、状況を判断したうえで医師の同意書による保険施術も行っている。1割負担で187円、3割負担で561円という設定だ。自費の全身調整と保険施術、水素吸引を、その人の状態に応じて組み合わせられる。院は我孫子前駅から徒歩1分、土曜も午後3時まで開いている。


