作業療法士が自宅へ出向く訪問リハビリの仕組み
北海道中川郡幕別町を拠点とする自費リハビリ トトノイは、利用者の自宅や入居先の施設に作業療法士が直接訪問し、生活空間そのものをリハビリの現場として活用するサービスを展開している。食事やトイレ、着替えといった日常の動作を、実際に使っている家具や廊下の幅、段差の状況を見ながら練習できるため、病院での訓練では再現しにくい場面にも踏み込める。帯広市近郊から釧路エリアまでカバーしており、職場への出張対応も受け付けている。通院が体力的に厳しい方にとって、移動なしで専門職の指導を受けられる点は大きい。
保険診療のリハビリ期間が終了してしまった方からの依頼が目立つという声を耳にした。通院先ではリハビリの回数や時間に上限があり、「もう少し続けたかった」という思いを抱えたまま退院するケースは珍しくない。自費リハビリ トトノイでは、そうした方が改めてリハビリに取り組む受け皿として機能している。通院中のリハビリと並行して利用する方も一定数おり、保険内サービスの補完的な位置づけで選ばれる場面も多い。
整形外科領域から神経難病まで対象の幅が広い
四十肩・五十肩や膝の痛みといった整形外科系の悩みに加え、脳梗塞後遺症やパーキンソン病、ALS、脊髄小脳変性症など神経疾患への対応も行っている。難病領域では症状の進行度合いや日々の体調の波が大きいため、画一的なメニューではなくその日の状態を見ながら内容を調整する方針を取っている。不安定な姿勢や運動制限に対しては段階的にアプローチし、安全な日常生活の維持を目指す。介護が必要な場面では、介助する側の動作や環境の工夫まで一緒に検討してくれる。
個人的には、神経難病にまで対応範囲を広げている自費リハビリ事業者は道東エリアでかなり限られている印象を受けた。施設入居中の方については、施設職員との連携を取りながら支援を進めるスタイルで、利用者本人だけでなく周囲のケア体制にも目を配っている。介護する家族やスタッフの身体的負担をどう減らすかという視点が、サービス全体に組み込まれている。
保険外だからこそ組み立てられるオーダーメイドの計画
自費リハビリ トトノイの料金体系は保険診療の枠に縛られないため、訪問の頻度・1回あたりの時間・訓練の内容を利用者ごとに細かく調整できる。短期集中で成果を出したい方もいれば、週1回のペースで長く継続する方もおり、予算や生活リズムに合わせた選択肢が用意されている。運動療法と日常生活動作訓練を組み合わせたプログラムが基本で、ストレッチングで筋肉の緊張をほぐしつつ、筋力トレーニングで動きやすい身体をつくっていく流れになる。特定の動作—たとえば箸を使う、靴を履くといった細かな場面—に集中して取り組むことも可能だ。
「時間を気にせず練習できるのが助かる」という利用者の声があるように、保険内リハビリでは1回20分程度で終わってしまうことも多い中、自費であれば納得いくまで取り組める。家族の要望をヒアリングする時間もしっかり確保されており、本人とその周囲が同じ方向を向いて進められる設計になっている。こうした柔軟さが、退院後に「次の一手」を探していた方の受け皿として機能している側面は見逃せない。
代表の経歴と利用までの流れ
代表の小笠原木登実氏は、帯広市内の病院で急性期・回復期リハビリの現場を経験したのち、訪問看護ステーションで在宅リハビリに従事してきた経歴を持つ。病院内の限られた環境と、生活の場である自宅との違いを肌で知っているからこそ、在宅ならではの課題に即応できる。営業時間は平日18:00〜20:00、土日9:00〜20:00で、定休日は不定休。距離がある地域でも対応の可能性があるため、まずは080-2227-0195への連絡が入口になる。
初回の相談時には、身体の状態や生活環境、本人・家族の希望を丁寧に聞き取ったうえでサポート内容を組み立てる。平日は夕方以降の枠に限られるものの、土日はほぼ終日対応しているため、家族が立ち会いやすい時間帯を選べるという利点がある。仕事帰りの時間を使ってリハビリを受けたいという現役世代からの問い合わせも入っているようだ。


