福祉の現場を知る歯科医師が手がける診療スタイル
社会福祉士と介護福祉士の資格を持つ院長が、介護の現場で培った視点を歯科治療に持ち込んでいる。身体の状態や普段の生活環境まで把握したうえで治療方針を組み立てるため、高齢の方や障がいのある方にとっても受診のハードルが低い。小さな子どもから通院に不安を抱える方まで、来院する人の幅が広いのはこの姿勢あってこそだろう。個人的には、福祉資格を持つ歯科医師という経歴の珍しさがまず印象的だった。
治療の進め方は、まず患者の口腔内の状況とライフスタイルを聞き取るところから始まる。そのうえで複数の選択肢を並べ、費用や期間、それぞれの長所と短所を具体的に示す。「押しつけられる感じがなくて安心した」という声が目立つのは、この丁寧な説明プロセスによるところが大きい。最終的に患者自身が選ぶという流れが、治療後の納得感にもつながっている。
美術大学出身の院長が手がけるセラミック治療とホワイトニング
あだちスマイル歯科クリニック藤枝駅前の院長は、美術大学で彫刻を専攻した異色の経歴を持つ。立体造形で鍛えた空間把握力と手先の精度が、セラミックの色合い調整や矯正治療での仕上がりに反映されている。審美修復では噛み合わせの機能面と見た目のバランスを同時に詰めていく工程に時間をかけており、自然な仕上がりを求める患者から支持を集めてきた。ホワイトニングについてはオフィス型とホーム型の2種類を用意し、生活リズムに合った方法を選べる。
40代の女性患者が「加齢で黄ばんだ歯が気になっていたが、ホワイトニング後は人前で口を開けることに抵抗がなくなった」と話していたケースがある。噛み合わせの不具合と見た目のコンプレックスを同時に抱える患者も少なくなく、そうした複合的な悩みに一括で対応できる点は通院回数の面でもメリットが大きい。審美領域だけで完結せず、治療後のメンテナンス計画まで提示するところに継続的なケアへの意識がにじむ。
通院困難な方への訪問歯科診療と口腔リハビリ
藤枝市近隣エリアを対象に、歯科医師と歯科衛生士がペアで自宅や高齢者施設、グループホームへ出向く訪問歯科診療を行っている。むし歯・歯周病の治療から入れ歯の作製・調整、さらには誤嚥性肺炎の予防を目的とした口腔ケアまで、院内とほぼ同等の診療内容を訪問先で提供している。口腔機能リハビリテーションも柱のひとつに据え、食べる・話すといった日常動作の維持を支えている。入院中や自宅療養中など、さまざまな事情を抱えた方からの相談を受け付けている。
訪問診療を利用した家族からは「施設に入所してから歯の状態が悪化していたが、定期的に来てもらえるようになって食事量が戻った」という報告が寄せられている。通院手段の確保が難しい地域では、こうした訪問体制の有無が口腔環境の維持を左右する場面も多い。介護現場での経験が長い院長だからこそ、身体介助が必要な患者への対応もスムーズに進む。
JR藤枝駅徒歩2分のバリアフリー設計
JR藤枝駅北口から徒歩約2分、藤枝市文化センターの隣に立地している。院内はバリアフリー設計でスロープを完備し、車椅子やベビーカーでもそのまま移動できる通路幅を確保した。3台分の駐車場があるため車での来院にも対応しており、電車と自動車どちらのアクセスも選べる。子ども向けに絵本を置いたキッズスペースも設けられている。
待合室にはグリーンやアート作品が配置され、歯科医院特有の緊張感を和らげる工夫が随所に見られる。「病院っぽくない雰囲気で子どもが怖がらなかった」と感じる利用者も多いようで、幅広い年代が通いやすい空間設計になっている。駅前のビジネスエリアに位置しながらも院内は落ち着いた空気が流れており、仕事帰りに立ち寄る患者の姿も珍しくない。


